問題5 (tomhさん) 解 答
物語編
【みっち、夢をみる】
 会議は退屈だった。どうでもいいような議題だけが延々と続いていた。みっちは欠伸を噛み殺してはいたが、とても
眠たかった。 (-_ヾ ゴシゴシ最近は解くべき算数・数学の問題もすべて解き終えており、退屈しのぎもできなかった。
みっちは必然的にうたた寝を始めた…

 夢の中で、みっちは中学生だった。どうやら、そこは学校の教室で、周りの生徒の会話から察すると、数学の試験直
前らしかった。「おいおい、これから試験なのか〜 (--) 」と、みっちは夢の中だと知りつつもちょっと嫌な思いがした。
しかし、「ま、いっか。どうせ中学生レベルの問題だろ。 (´-`)」と、楽観的でもあった。
 暫くすると教師らしき人物が教室に入ってきた。生徒は慌てたように自分の机に戻っていった。「これから試験問題を
配ります。」と、教師は言って、用紙を配布し始めた。みっちの目の前にも試験用紙が裏返しに置かれた。全員に用紙
が行き渡ったのを確認してから教師が言った。「では、始めて下さい。」みっちは、ゆっくりと紙をめくり、問題を見た。用
紙の上には点が3つあった。3つの点は、正三角形どころか二等辺三角形や直角三角形にもなっていない、歪な三角
形をなしていた。それぞれの点には、”A”、”B”、”C”という記号が付いていた。みっちは、用紙の上の方にあった問題
文を読んでみた。「点Cから直線ABに下ろした垂線の足を作図せよ。」問題はこの1問だけだった。
 「楽勝じゃん。やっぱり、中学生の問題だなぁ。 (^o^)」と、みっちは余裕の笑みを浮かべながら、問題に取りかかるこ
とにした。「まずは、道具を用意しなきゃな。えぇっと、まずはシャーペンっと… φ(..) それから消しゴムも… (‥)ロ」少し
大きめの布製の筆入れの中を探って、みっちは作図のための道具を揃えていった。「コンパスは…あった、あった。
(^^)Λ」みっちは、更に筆入れの中を探った。「…あれ? (‥;」指先には筆入れの布以外の感覚はなかった。
「じょっ、定木は? (??)」夢の中のみっちは、定木を忘れてきていた。筆入れは布製でふにゃふにゃしているし、下敷き
も見あたらないので、定木の代わりに線が引けるようなものは、みっちの周りにはなかった。「ど、どうしよう… (TT)」
みっちには、もう最初の頃の余裕などなかった。しかし、焦っていても仕方がないことに気付き、対応策を考えることに
した。「体は中学生でも、頭は大人( ヾ(‥; オイオイ、あんたはコナンかっ!?)。考えれば何とかなるかも… (><)」手
持ちの道具はコンパスのみ。このコンパスだけでの作図法を考案するしかなかった。あれこれ考えている最中に終了
のチャイムが鳴り響いた。「おぉ〜い、時間が短いんじゃないのぉ。 (XX)」

みっちは目が覚めた。相変わらず会議は続いていた。しかし、今度は退屈せずに過ごせそうだった。定木なしで作図を
するという問題を考えることで時間がつぶしせそうだからだ…
(この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。 (^^; )

問題編
問:定木を使わずコンパスのみで、「点Cから直線ABに下ろした垂線の足を作図する」ことはできるでしょうか?
  できるならばその作図を、できないならばその理由を示して下さい。

正解者一覧表

順位 お名前 メール到着日
第1位 なか さん 2002.04.23
第2位 noether さん 2002.04.23
第3位 teki さん 2002.04.24
第4位 ふじさきたつみ さん 2002.04.26