@立方体に切れ目を入れる
まず、題意にしたがって、立方体に切れ目を入れると

以下のようになります。


この立方体を一度にばらすと数え上げるのが大変なので、少しずつ対象性に着目してばらして、移動させるなどして調べます。

A側面の分離
 立方体の側面にできた8つの三角錐を分離します。

B8つの三角錐の体積
Aで分離した三角錐を下図のように向かい合わせにして、

そして、張り合わせます。

すると、どうでしょう^_^;;一辺が10pの立方体の中に、ダイヤモンドのような立体ができますね^_^。この図形の断面積の最も大きいところは、10 ×10÷2=50p2ですから、立体の体積は
 50×10÷3 = 500/3p3
です。なので、8つの三角錐の体積は
 125/6p3 × 8個 ・・・(1)
です。

C上下に分割
Aの中央にある立体を上下に引き伸ばすようにして分解します。

すると、図の中央付近に8つの四角錐が現れますね^^。

D8つの四角錐の体積
8つの四角錐のかたまりを上から見ると、

一辺が10pの正方形の中に収まっていることがわかります。また、横から見ると、

高さが10/3pであることがわかりますね^^。なので、この立体の体積は
 50×10/3÷3 = 500/9p3
であり、8つの四角錐の体積は
 125/18p3 × 8個 ・・・(2)
です。

E上下の立体
Cの分割でできた上下の立体を8つに分解しましょう。

図形の対称性からこのうちの1つを調べれば良いと思われます。なお、この1つの立体の体積は、(1)、(2)式から、
 {1000 - (500/3 +  500/9)}÷8 = 875/9p3 ・・・ (3)
であることがわかります。さて、この図形には2つの三角錐がはみ出しているのがわかりますか。高さを揃えるために下図のように移動させましょう。

このようにすると、分割された立体図形の高はすべて同じであることがわかります。さらに、上の図形をひっくり返すと、

のようになり、つなげると、

となります。上にも述べたように、これらの図形は高さが等しいので、底面だけを考察します。合同な図形を色分けすると、

となります。辺の比より
 緑色の面積=水色の面積
 灰色の面積=3×緑色の面積
です。このことと、(3)式より立体の体積=875/9p3だったので、
 緑色の面積=水色の面積=125/18p3
 灰色の面積=125/6p3
となり、結局、上下の立体の体積は
 125/18p3×8×8個 = 125/18p3×64 個 ・・・(4)
 125/6p3×2×8個 = 125/6p3×16 個 ・・・(5)
です。

Fまとめ
(1)、(2)、(4)、(5)より、
 125/6p3 × 24個
 125/18p3 × 72個
となります。