問題10　（tomhさん）解　答
いつものように物語の始まりです。
読み飛ばしたい方は、後半の問題編からどうぞ。

物語編

【みっちはYG党】

「かっとばせぇ〜！！」
そんな奇声が部屋中に響き渡っていた。
そこは、みっちの近所にあるどんの家だった。
みっちとどんは、同じプロ野球のYGのファンということで、月に１、２度、
土曜日にお互いの家に家族ぐるみで訪問して、夕食などをともにしていた。
そして、その後、夫たちはビール片手にYGをTV応援、妻たちはおしゃべり、
どんの子供たちは遊びにと、それぞれの時間を楽しむのだった。

みっちとどんは、”生まれたときからのYG党”を自認していた。
( ^^)／☆＼(^^ ) ナカマ！
彼らの間では、「よっしー」といえば、M娘。のメンバーではなく、
YGの「T橋よし伸」のことで、「ヒデ」といえば、サッカー選手ではなく、
YGの四番「松Iひで樹」のことだった。

「かっとばせ〜、松I！！」　　　　　とみっちが叫ぶと、
「ホームランをたのむぞぉ！！」　　とどんが続けた。
男たちは、ビールを飲みながら、このようにTVに向かって叫ぶことを
繰り返していた。 (*^^)／C□ [TV] □D＼(^^*) カンパァイ
今、TVには、松Iが打席に立つ姿が映っていた。

「そういえば、シーズン前、松Iは、”三冠王を獲る”って言って
なかった？」　　とどんの妻が、夫たちの喚声の間に割り込んで言った。
「そうだよ、今、打率3割3分1厘、ホームラン49本、打点102でどれも
トップ！10月には三冠王になってるよぉ。」　　　　　どんが答えた。
「そして、YGは日本シリーズへ！」　　　とみっちが言った。
「そして、今年こそ日本一だぁ！」　　　と、みっちとどんは声を合わせた。＼(^o^)(^o^)／
TVの中の松Iは、初球を空振りした。
そのとき、みっちの妻が不思議そうな顔をして尋ねた。
「でも、3割3分1厘って、すごいの？ (??)」
夫たちは顔を見合わせ、笑った。そして、どんが言った。
「すごいんだよぉ。打率3割越えれば、一流の仲間入りだからねぇ。」
「へぇ、30%程度で喜べるんだ。」　　とどんの妻が言うと、男たちは、
”女はこれだから駄目なんだよなぁ”　というような顔をした。
それを見たみっちの妻が少し怒ったように言った。
「何よ、その顔は。 (｀´) 第一、3割3分1厘って、本当にすごいの？」
「すごいんだってば。」　　　　　松Iの3塁側へのファールを見ながら、みっちが言ったが、
みっちの妻は、それを無視するように続けた。
「もし、打率が3割3分3厘だったら3打数1安打でも達成できるでしょ。
そんなの偶然かもしれないじゃない。
打数が少なかったら偶然なのか実力なのかわからないわよ。
3割3分1厘なんて3割3分3厘に近いんだから、打数が少なくてもできる
数字なんじゃないの？」
「いや、規定打席っていうものがあってね…」　とどんが言いかけたが、
今度はどんの妻が遮った。
「そんな規定打席がどうのこうのっていう、難しい話はどうでもいいの。
3割3分1厘は、最低何打数で到達できるの？」
男たちは、妻たちの攻勢で、酔いが醒めかけてきた。
松Iは3球目を見送り、カウントは2ストライク1ボールになった。
「えぇ〜っと、そういう話は、みっちさんが得意なんで… ...((^^; 」
とどんは、一人TVの方に戻り始めた。
みっちは、”どんさん、一人にしないでぇ〜”と内心思いつつ、二人の女性に
睨まれていたので、こう言うしかなかった。
「紙と書くものをもってきてよ…」
[TV] ■D(^^;　( ｀´)　φ(TT)　(｀´ )　( ^o^( ^0^)ワーイ
…
松Iが4球目を打った50号ホームランを計算中のみっちが見逃して、
どんだけが大はしゃぎになったのは、それから暫くしてからのことだった…

（この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係
ありません。 (^^; ）

問題編

問(1)：打率3割3分1厘を達成するために必要な最小打数はいくつでしょうか？

問(2)：打率0割0分1厘から9割9分9厘までの999個のそれぞれの最小打数を
計算したとき、その999個の中で最大の打数はいくつでしょうか？

注：打率=安打/打数 で、打数は、安打と凡打の和です。また、打率は、
四捨五入により、小数点以下3桁に丸めます。問題にある”最小打数”とは、
結局、”最小分母”のことです。

問題10正解者一覧表