第61回  問題 (3月5日〜4月4日) 

 図のように 半径の異なる円が点Aで接しています。また、三角形ABCは辺BCが小さな円と接しています。
AB=2cm AC=6cmのとき APはいくらになりますか。
解答



図のように点Aでの接線とBCの延長の交点をQとします。
小さい円にいして2つの接線と弦APのなす角は等しいので 角QAP=角QPA
大きい円に対して接弦定理から 角QAB=角ACB

  すると 角CAP=角APB-角ACP=角QAP-角QAB=角BAP

よってAPは角BACの角の二等分線であり角BAP=角CAP=60度 であることがわかります。
三角形ABCの面積=三角形ABPの面積+三角形APCの面積ですから
 2×6=2×AP+6×APから  AP=3/2となります

最後のところを説明すると
S=1/2absinθを使ってもよいのですが 算数的に説明できます。

  2辺の長さが等しいとき その辺のなす角が120度の三角形と 60度の三角形は面積が同じである。
   これは図の三角形の面積が同じであることから わかります

これを利用して 下の図の左の2つの三角形の面積の和が右の図形の面積に等しいことを考えるわけです。