第57回  問題 (11月5日〜12月4日) 


図のように 円に内接する四角形ABCDがありAB=2 CD=5 となっています。直線BAと直線CDの交点を
Eとすると DE=3となっています。
Eを通り 辺BCに平行な直線と 対角線BDおよび 対角線CAの延長との交点をそれぞれF,Gとします。
このとき AGはDFの何倍になるでしょうか。

解答



方べきの定理から AE×(AE+2)=3×8  AE2+AE-24=0 より AE=4

△EBC∽△EDAより BC:DA=6:3=2:1  ...@

対角線ACと対角線BDの交点をHとする
△ADH∽△BCH および@より AH:BH=AD:BC=1:2  ...A
△ABH∽DCHより AH:DH=AB:DC=2:5  ...B
            また HB:HC=AB:DC=2:5 
             Cより (2×BH):HD=2:5 であるから AH:HC=1:5  ...C

すると 
△ABC∽△AEGより AG:AC=AE:AB=2:4=1:2  より
 AG=2AC=2(AH+HC)=2(AH+5AH)=12AH    (Cより)
  
△BCD∽△FEDより BD:FD=CD:ED=5:3   より
 DF=3BD/5=3/5×(BH+HD)=3/5×(2AH+5/2AH)  (A Bより)
      =27/10AH

よって AG:DF=12AH:27/10AH=40:9

AGは DFの40/9倍となります。