第24回  問題 (12月5日〜2月4日) 




直径24cmの半円と その半円に内接する一番大きな円を考えます。
半円の弧 と内接円の接点をBとします。
Pをこの内接する円の円周上にとるとき
AP^2+BP^2の最小値をもとめてください。

記号:AP^2は APの長さを2乗することをあらわしています。
解答

 円の中心をOとして 円全体を描きます。

OP OBを結ぶと OBは小さい円の直径ですから角OPB=90°であることがわかります。
BPを延長して大きい円との交点をCとすると角OBP=90°から PはBCの中点であることがわかります。
三角形ABCに対して中線定理を使うと、 AP^2+BP^2=1/2(AB^2+AC^2)となります。
よって ACが最大のとき最大となり その値は   AP^2+BP^2=1/2(AB^2+AC^2)= 1/2(24^2+12^2+12^2)=432 となります

解答2


実は当初考えていた解答は 次のようなものです
AP^2+BP^2=AD^2+PD^2+(OB^2-OP^2)
       =AD^2+12^2-(OP^2-PD^2)
       =AD^2+144-0D^2
       =(AD+0D)(AD-OD)+144
       =(AO+OD+OD)×OA+144
       =(12+2×OD)×12+144

このことから ODが最大値のとき 最大に成ることがわかりODの最大は明らかに6でこのとき
AP^2+BP^2=(12+2×6)×12+144=432