第10回 問題 (9月5日〜10月4日)
問題
1から20までの数のうちから異なる2つの数を選び、それを掛けあわせた数の和を求めてください。
たとえば1から3であればペアは(1,2) (1,3) (2,3)となり その積の和は 1×2+1×3+2×3=11となります。
解
求める和をSとすると
(1+2+…+20)2=12+22+32+...+202+2Sより
S= {(1+2+…+20)2ー(12+22+32+...+202)}/2
={(20×21/2)2-20×21×41/6}=20615
浜田 明巳さんの解答から
1からnまでの自然数のうちから,異なる2つの数の積の和をS(n)とする.このとき,
{Σ(1≦k≦n)k}^2
=(1+2+…+n)(1+2+…+n)
=(1^2+2^2+…+n^2)+2{1・2+…+(n−1)n}
=Σ(1≦k≦n)k^2+2S(n)
∴S(n)
=[{Σ(1≦k≦n)k}^2−Σ(1≦k≦n)k^2]/2
={n^2(n+1)^2/4−n(n+1)(2n+1)/6}/2
=n(n+1){3n(n+1)−2(2n+1)}/24
=n(n+1)(3n^2−n−2)/24
=n(n+1)(n−1)(3n+2)/24
確かにこの式から,
S(3)=3・4・2・11/24=11
となる.
故に答は,
S(20)=20・21・19・62/24=20615
miyaさんの解答から
a(n+1)=a(n)+(n+1)(1+2+3+・・・・+n)
という関係があるので
a(n+1)ーa(n)=1/2×n(n+1)^2
階差数列の一般項が1/2×n(n+1)^2であるから
a(n)=a(1)+Σ1/2×k・(k+1)^2 (a(1)=0、kは1からn-1まで)
=1/24×n(n-1)(n+1)(3n+2)
n=20を代入して
1/24×20×19×21×62=20615