第80回 算数問題 (10月5日〜11月4日

図のようにAB=9cm BC=12cm CA=15cmの直角三角形があります。
半径1cmの円が、この直角三角形の頂点または辺を中心とするように動く時
直角三角形の内部で この円が通過した部分の面積はいくらになるでしょうか。

解答1

円が通過する部分は図のようになる。
内部にある通過していない三角形に着目する。

内分の三角形から 各辺に垂線を下ろし 図のように記号をつける。
PQ=3x とおくと QR=4x PR=5x
AE=AD=9-3x-1=8-3x
CF=CH=12-4x-1=11-4x
AC=AE+EF+CF=(8-3x)+5x+(11-4x)=15より 2x=4 x=2
PQ=6 であるから 三角形ABCと三角形PQRの辺の長さの比は 9:6=3:2
面積比は 9:4
よって 通過した部分の面積は 三角形ABC×5/9=1/2×9×12×5/9=30

解2
三角形ABCの内心と 三角形PQRの内心は一致する
三角形ABCの内心の半径をrとすると
1/2×9×12=1/2×(9+12+15)×r  より r=3
よって 三角形PQRの内心の半径は 3-1=2
三角形ABCと三角形PQRの辺の長さの比は 3:2  面積比は 9:4
よって 通過した部分の面積は 三角形ABC×5/9=1/2×9×12×5/9=30