第51回 算数問題 (4月5日〜5月4日

下にある式は1ケタの数と2ケタの数の掛け算の答えが等しいことをあらわしているとします。
アからケには 1から9までの数が1回づつ入るとします アよりエが大きく エよりキが大きいとき
アイウエオカキクケを並べた数はいくらでしょうか。


アエキの大小を考えずに答えをもとめよう。

偶数は2,4,6,8の4つあるから  アエキウカケのどこかに入る。よってこの積は偶数となる。
また この積が5の倍数であるとすると 5が何回も使われることになるから 5は イオクのどこかに入る。
この積は5の倍数ではない

よってイに5が入るとして イウの数字は 51から59のいずれかになるとしてよい
@イウが51のとき 
51=3×17であるから オカ クケは17の倍数である。
2桁の17の倍数は 17 34 51 68 85  
51が使われるので17, 85は使われない(1 5 が重複) よって 2桁の3つの数は 34 51 68
このとき アイウに7という数字は1回しか使われないから3つの数がすべて7の倍数になることはない
答えはない
Aイウが52のとき 
52=4×13から オカ クケは13の倍数である。
2桁の13の倍数は 13 26 39 52 65 78 91  
52が使われるので26, 65は使われない(1 5 が重複) よって 2桁の数は 13 39 78 91
91が使われるとすると 52 78 91 となり 91だけが7の倍数で 積は7の倍数となるが アエキに7ははいらない 
91が使われないとすると
      13 52 78 のときは 52=13×4 と 78=13×6の最小公倍数は 13×12であるから 13×1桁にはならない
      39 52 78 のときは 52=13×4 と 78=13×6の最小公倍数は 13×12であるから アイウのなかに1は入らない
答えはない
Bイウが53のとき
53は素数であるから 53の倍数の2桁の数は3つない
答えはない
Cイウが54のとき

5-1 数字の1が1桁の数として使われる時
    ア×54 1×エオのように使われる時 アには2以上の数がはいるので この積は2桁になる
    よってエオに入る数はないことがわかる
    1×54=ウ×エオ=カ×キク となるとき エオ キクには 54の約数が入るので 27 18
    このとき1が重複しているので答えはない

5-2 
 数字の1が2桁の1の位の数として使われる時
   ア×27×2=ウ×エ1となるので エ1は9の倍数になる
     (9の倍数でない時は ウが9の倍数かつ2の倍数になり当てはまる数字はない)
   エ=8 であるから アは3の倍数で ア=3,6,9 このとき ウ=2,4,6 4は使えないから2通り
     3×54=2×81のとき 残りの数は 6,7,9で最低でも6×7○または7×6○ で420を超える数になるから
    答えはない

5−3 数字の1が2桁の数の10の位の数として使われるとき
     ア×27×2=ウ×1オとなっている
   5-3-1 1オが9の倍数のとき 1オ=18 でア×54=ウ×18 ア:ウ=1:3
        使われてない数字でこれをみたすのは ア=2 ウ=6 または ア=3 ウ=9
       2×54=6×18のとき 残りの数は 3,7,9でこの数を使って偶数にはならない
       3×54=9×18のとき 残りの数は 2,6,7で2+6=8 6+7=13であるから この2,6または6,7を使った2桁の数は9の倍数にならない
      よって 6×27のみが条件を満たす答えとなる
   5-3-2 1オが9の倍数でないとき ウ=9となるから 1オは6の倍数で1オ=12 18 18は9の倍数だからここでは該当しない
       2×54=9×12のとき 2が重複 
Dイウが56のとき
5-1 数字の1が1桁の数として使われる時
    ア×56 1×エオのように使われる時 アには2以上の数がはいるので この積は2桁になる
    よってエオに入る数はないことがわかる
    1×56=ウ×エオ=カ×キク となるとき エオキク は56の約数となるので 28 14
    しかし1が重複しているのでこのようにはならないことがわかる

5-2 
 数字の1が2桁の1の位の数として使われる時
   ア×7×8=ウ×エ1となるので ウは8であり
 ア×7=エ1となっているので ア=3 エ=2となり
    3×56=8×21 のこりの数4,7,9で8の倍数はできない 
    (4×○○は4の倍数  ○×○4は2の倍数となるから)

5−3 数字の1が2桁の数の10の位の数として使われるとき
     ア×7×8=ウ×1オとなっている
   5-3-1 1オが7の倍数のとき 1オ=14 でウは4の倍数となるが 4はつかわれているので ウ=8
        ア=2となり  2×56=8×14 のこりの数 3,7,9で8の倍数は作れない
   5-3-2 1オが7の倍数でないとき ウ=7となるから 1オは8の倍数で1オ=16 しかし6は使われている

よって答えはない

Eイウが57のとき

57=3×19であるから オカ クケは19の倍数である。
2桁の19の倍数は 19 38 57 76 95 
57が使われるので76 95は使われない(5 7 が重複) よって 2桁の数は 19 38 57
57は3の倍数であるから 19 38に掛けられる1桁の数は3の倍数であるが 残っている3の倍数は6しかないから
条件を満たす答えはない

Fイウが58のとき

  58=2×29であるから オカ クケは29の倍数である。
2桁の29の倍数は 29 58 87
58 87は同時に使われない(8 が重複) よって 条件を満たす2桁の数はない

Gイウが59のとき

59は素数であるから59の倍数の2桁の数は3つない
答えはない


以上から 3×54=6×27=9×18 が答えとなる
354627918