第36回 問題 (1月5日〜2月4日)
Dチームと Pチームが試合をしました。先に6勝したほうが勝ちです。
第1問
(1) Dチームが6勝して勝った
(2) Dチームは連敗したことがある(何回そういうことがあったかは不明)
(3) Dチームは最大で2つ負け越していたときがある(何回そういうことがあったかは不明) 3つ以上は負け越していないということ
このような条件の下でDチームが勝つのは何通りありますか。
第2問
(1) Pチームが6勝して勝った
(2) Pチームは最大で2連敗したことがある(何回そういうことがあったかは不明) 3連敗以上はしていないということ
(3) Pチームは最大で2つ負け越していたときがある(何回そういうことがあったかは不明) 3つ以上は負け越していないということ
このような条件の下でPチームが勝つのは何通りありますか。
解答
問題1
図のように考えます
×は通れない道 黒丸のどれかは必ず通るということです。
たとえば Dで初めて2つ負け越すとすると その前の2試合では連敗していることがわかります
(図の赤い線がそうです)
同様に Cで初めて2つ負け越すとすると その前の2試合では連敗しています
Bで初めて2つ負け越すとするとその前の2試合では連敗しています。
Aで初めて2つ負け越すとすると その前の2試合では連敗しています。
つまり (3)の条件をみたすときは かならず(2)の条件を満たしていることがわかります。
よって 左下から右上に進む時に A,B,C,Dの少なくとも1点を通る場合の数を求めるとよいことになります
それは 全体から A,B,C,Dを通らない時を引けばいいわけですから
全体の場合の数
207+117+55+21+6+1=407通り
A,B,C,Dを通らない場合の数
132+90+48+20+6+1=297通り
よって 407-297=110通り となります
問題2
問題1の解答を利用して
図のように考えます今度は110通りのうち3連敗以上している場合の数を除きます
3連敗以上するのは 5つの縦の線上のどこかで生じます
1の線の場合は 負負でAの点まで進み 勝勝勝勝勝 このあと赤い線をたどって 負負負 勝 しかありません
1通り
2の線の場合は 負負でAの点まで進み 勝勝勝勝 このあと赤い線をたどって 負負負 勝勝 しかありません
1通り
3の線の場合は 最終的には図のEから3連敗します。
EからOまでもどる道は 10通りです。
4の線 の場合その1
FからCまで3連敗以上しているとき
3×4=12 通り
4の線の場合その2
上で数えていない場合の道順
1通り
5の線の場合その2
14通り
以上から 3連敗以上しているのは
1+1+10+12+1+14=39通り
よって答えは 110-39=71 通り
問題2の別解
図のように考えます。×は通れない道 黒丸のどれかは必ず通るということです。
初めて2つ負け越したのがいつかによって場合わけをします
Aのとき
AからPチームが勝つときの場合の数は足し算によって出ます
たとえば6勝4敗で勝つのは14通りあることがわかります。
ところがこの中に3連敗する場合が含まれています。
たとえばこのような場合です このようなものが 3通りありますから
これを除いて
(28-3)+14+5+1=45通りあります
Bのとき
Bから出発点のOに戻っていくとAは通れないので2連敗 3連敗はできないので
図の赤い道を通るしかありません。
Bからの勝敗は足し算で出ます
9+4+1=14通りあります。
Cのとき
Bから出発点のOに戻っていくとBは通れないので2連敗 3連敗はできないので
図の赤い道を通るしかありません。Eまでたどれます
このあとEからOに戻る道は2通り
Cからの勝敗は足し算で 4通りですから
2×4=8通りあります。
Cのとき
Dから出発点のOに戻っていくとCは通れないので2連敗 3連敗はできないので
図の赤い道を通るしかありません。Fまでたどれます。
このあとEからOに戻る道は3連敗がないのでそれに気をつけてたどると
5通りになります
Dからの勝敗は 1通りですから
4×1=4通りあります。
合計は 45+14+8+4=71通りあることがわかります